機器組込み制御システムのためのソフトウェア(組込みソフトウェア)の開発技術に関する産学共同研究を推進するために、1995年7月より、豊橋サイエンスコアを中心として「ソフトウェア開発技術研究会」の活動を行ってまいりましたが、今年度より、産学のより密接な協力関係の構築を目的に研究分野を絞り込み、「組込みソフトウェア開発技術研究会」として再出発することといたしました。これを機会に、これまでの研究会活動に参加していなかった企業にも、参加を呼びかけることとなりました。
豊橋サイエンスコアの立地する東三河を中心とする地方には、工作機械・産業機械・OA機器などの機械・機器産業分野で強い競争力を持つ企業が立地しています。このような機械・機器分野においては、機械・機器に組み込まれてそれを制御するコンピュータシステム(これを、機器組込み制御システムないしは組込みシステムと呼びます)が重要な役割を果たしています。近年の機械・機器の高付加価値化により、組込みシステムのソフトウェア(組込みソフトウェア)の大規模化・複雑化が著しく、その開発技術の向上が重要な課題となっています。
ところが、組込みソフトウェアの開発技術は、各企業が独自に取り組んでいるのが現状で、機械・機器分野において競争力を持つ企業が集まっているという立地条件を活かすことができていません。また、各企業が抱える問題や要求事項が学術界に伝わっておらず、組込みソフトウェア開発技術に関する学術的な研究を行っている組織は極めて少数に留まっています#[参考文献1]。しかし、産業界と学術界がより密接に協力することで、このような現状を打開し、組込みソフトウェア開発技術水準をより一層向上させることができると考えます。
「組込みソフトウェア開発技術研究会(Consortium for Embedded Software Technology; CEST)」は、産学共同の研究・開発活動を通じて、会員企業における組込みソフトウェア開発技術を向上させることにより、それぞれの産業分野における会員企業の競争力向上を目指すものです。具体的には、産学共同の研究会を豊橋サイエンスコアに設置し、次の事業を展開します。
何卒、研究会の趣旨をご理解いただき、研究会活動への参加をご検討いただければ幸いです。
1999年4月
2003年5月6日の定期総会をもって、組込みソフトウェア開発技術研究会は、 組込みシステム開発技術研究会に名称変更しました。
2003年5月
2005年4月より事務局を名古屋大学に移動し、名古屋・豊橋・浜松の3拠点で活動を展開しています。
2005年4月
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