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(itron-club 1664) Re:
優先度上
限プロトコルについて
- To: itron-club __at__ ertl.jp (itron-club ML)
- From: Seiichi Miyagawa <miyagawa __at__ sanritz.co.jp>
- Date: Fri, 19 Dec 2003 12:13:21 +0900
高田先生が現れないので、(^_^)
|> 「SYNCHRONIZATION IN REAL-TIME SYSTEMS A Priority Inheritance
|> Approach」 Rajkumar著のpp.26-27によれば、
は Inheritance となっています。
優先度を制御する方法に
優先度継承(Inheritance)
優先度上限(Ceiling)
が有ります。
継承:要求しているタスク中の最高優先度とする
優先度の高いタスクを必要以上にブロックしないが
タスクスイッチの回数は多くなる
他の割り込んだ高優先度タスクが走る間もロックしている事になるので
ロック期間が平均的に長くなる-->競合の可能性は高くなる
上限:決められた最高優先度まで一気に上げてしまう
タスクスイッチの回数は少なくなるが
関係ない高い優先度のタスクもブロックする
一気に高優先度で走りきるので、ロックしている期間は
必要最小限度となる。
と言う違いが有ります。その他にも色々と特性の差はあるでしょうが。
でiTRONでは上限の方を採用しているので一気に最高優先度まで上げてしまうので
ハンドブックの説明のような動作となる、ということだと思います。
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// サンリツオートメイション(株) 宮川誠一
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