μITRON3.0仕様の最新バージョンは、Ver 3.02.00 です。μITRON3.0標準ハン ドブック (Ver 3.00.00) からの改訂点は、ITRONニュースレター No.5 および No.11、 または ITRON標準ガイドブック2 に掲載されています。
ITRON標準ガイドブック2 は、μITRON3.0仕様をメインのターゲットとして作 成されています。ITRON標準ガイドブック'92-'93 は、タイトルの 1992〜93年 という期間を過ぎていますが、μITRON仕様(Ver 2.0) や ITRON2仕様を使われ ている場合には、現在でも有効に活用できます。
書籍名 | 分類 | 価格 | 発売元 | 発行年 | ISBN番号 |
---|---|---|---|---|---|
ITRON・μITRON標準ハンドブック | 和文仕様書 | 4,800円 | パーソナルメディア | 1990 | ISBN4-89362-079-7 |
μITRON3.0標準ハンドブック | 和文仕様書 | 4,000円 | パーソナルメディア | 1993 | ISBN4-89362-106-8 |
ITRON/FILE標準ハンドブック | 和文仕様書 | 3,000円 | パーソナルメディア | 1992 | ISBN4-89362-092-4 |
ITRON標準ガイドブック'92-'93 | 和文参考書 | 3,500円 | パーソナルメディア | 1992 | ISBN4-89362-197-6 |
ITRON標準ガイドブック2 | 和文参考書 | 3,500円 | パーソナルメディア | 1994 | ISBN4-89362-133-5 |
μITRON Specification Ver 2.01.00.00 | 英文仕様書 | 12,000円 | トロン協会 | 1989 | − |
ITRON2 Specification Ver 2.02.00.10 | 英文仕様書 | 15,000円 | トロン協会 | 1990 | − |
μITRON3.0 Specification Ver 3.02.00 | 英文仕様書 | − | トロン協会 | 1994 | − |
なおこの制度は、従来実施してきた ITRON仕様関連製品登録制度の内容を、実 状にあわせて一部見直したものです。従来の制度で登録された製品の内、この 制度でも登録対象となるものについては、そのまま登録製品として引き継ぎま す。引き継いだ登録製品のリストは、次号に掲載する予定です。なお、新しい 制度では、従来の制度において登録対象となっていた ITRON関連のツールや書 籍は登録対象になりませんが、ニュースレター上ではこれらについても積極的 に紹介を行っていく予定です。従来の制度とのその他の主な違いについては、 ニュースレター No.20 をご覧ください。
なおこの制度は、いわゆる検定制度とは異なり、開発された製品が ITRON仕様 に合致していることを検証するためのものではないことにご留意くださ い。
今回のセミナーは、「次のステップへの展望」と題し、ITRON の初心者向けに μITRONを用いたシステムの開発手法を紹介する講演を用意するとともに、 ITRON の今後の発展を展望できるテーマを用意しました。特にパネルセッショ ンでは、ITRON専門委員会で今後の重要課題と位置付けているミドルウェアの 標準化をテーマに取り上げ、ユーザ, 半導体メーカ, ミドルウェアメーカといっ た各立場の方にパネラをお願いし、有益なセッションとなりました。パネルセッ ションの詳細な内容は、TRONWARE vol.41 に掲載されていますので、そちらを ご覧ください。
今回のセミナーは、例年に比べて申し込み件数が多く、定員に達した後にお申 し込み頂いた方に対しては、残念ながら参加をお断りさせて頂きました。お断 りした方々には、この場を借りてお詫びいたします。来年度は、今回よりも広 い会場での開催を計画しています。また、毎年参加されている方と、 ITRON の初心者の方との間で要望の違いが大きく、同じ内容で両者の要望を満たすこ とが難しくなっています。そのため、(今年度以上に) 午前中は初心者向け、 発展的な話題は午後にというようなスケジュール分けも考えて行きたいと考え ています。その他、オープンセミナーの開催方法や内容についてご意見がある 方は、ITRON専門委員会までお寄せいただけると幸いです。
詳細は決定し次第お知らせする予定ですが、1つの活動として、すでにミドル ウェアを構築・提供している方から、ミドルウェアインタフェース仕様の提案 を募集し、その中で標準化の必要性が高いものに対して標準化作業を行ってい くことを検討しています。また、もう 1つの検討テーマとして、ミドルウェア の提供に適したカーネル機能、特にハードリアルタイム性を持ったミドルウェ アをサポートするカーネル機能についての検討を計画しています。
これらの活動には、従来の ITRON専門委員会メンバ社に加えて、ミドルウェア メーカなどにも参加いただくことが望ましいと考えています。組み込みシステ ムのためのミドルウェアの標準化活動およびミドルウェア提供に適したカーネ ル機能の検討活動に興味のある方は、ITRON専門委員会までご連絡くださ い。
Back to the list of ITRON Newsletter
(Japanese Version)
Back to ITRON Home Page (in Japanese)