本研究室は、「組込みリアルタイムシステム研究室(英名Embedded Real-TimeSystem Laboratory、略称ERTL)」という名前を掲げ、組込みリアルタイムシステムを実現するための諸技術について、ソフトウェア開発とハードウェア設計の両面から、更には両者を一体で設計する技術についても研究しています。現在の組込みシステムの多くはシステムLSI(大規模で高度な機能を持ったLSI)を用いて実現されており、ハードウェア設計についてはシステムLSI設計技術に注力しています。
産業界との連携を活発に行っています。 多くの企業と共同研究を実施していることに加えて、産学官の連携により組込みシステム向けの各種のオープンソースソフトウェアを開発するTOPPERSプロジェクトを推進しています。また、標準化活動への貢献、技術交流会やワークショップの主催といった活動にも積極的に取り組んでいます。その結果、当研究室の成果が産業界で実用化された事例も増えています。研究室に所属する学生も、これらの活動に積極的に参加しています。
研究室から生まれた研究成果の1つとして、宇宙機向けの高信頼RTOSがあります。
TOPPERS/HRPカーネル — 宇宙機向けの高信頼RTOS。宇宙研究開発機構(JAXA)と協力して開発したもので、H-IIBロケット3号機に搭載され、2012年7月21日に打ち上げられました(プレスリリース)。
最新の研究紹介資料は、こちらからダウンロードできます。
本研究室の特徴は、以下の通りです。
本研究室では現在以下の研究テーマに取り組んでいますが、これに限らず、組込みシステム技術の研究に幅広く取り組んでいきたいと考えています。
組込みシステムの開発を支援する、
自動車、IoT機器や宇宙機向けのネットワークに関する、
組込み/IoT機器の安全性・セキュリティを維持・向上を目的とする、
自動車やスマホなど、多数のセンサ・カメラを積んだデバイスが街中に溢れるようになっており、そこから得られる大量の情報を効率的に統合・検索・分析するためのデータ管理基盤技術
組込みソフトウェア開発の支援を目的とする、
本研究室では、数多くの組織・プロジェクトと連携して活動しています。
名古屋大学情報学研究科附属組込みシステム研究センター(NCES)
NPO法人TOPPERSプロジェクト
NCES人材育成プログラム(NEP)
競技活動
多くの卒業生が組込みシステム関連の企業に就職しています。これまでの就職先の一覧はこちらにあります。また、博士後期課程に進学した学生は、卒業後に大学の教員や企業の研究者となっています。