JCGプロジェクトの開発成果物は、ソースを含めて提供されており、他のプラットフォームに移植してご利用いただくことも可能です。しかし、プログラムの試用や評価など、すぐに動かしてみたいという場合には、次の環境の上で動作するオブジェクトプログラムが用意されています。
ハードウェア DOS/V PC OS BTRON3仕様OS「超漢字」
※ 「超漢字」の中には、OSの中心核としてμITRON 3.0仕様OS「I-right/V」が含まれています。本サイトで公開されているJCG関係のオブジェクトプログラムは、「I-right/V」の上で動作します。
※ BTRON3仕様OS「超漢字」については、パソコンショップ等でお買い求めください。詳細については、発売元の パーソナルメディア株式会社 にお問い合わせください。
JCGプロジェクトでは以下のソフトウェアを公開しています。それぞれの利用条件に応じて無償でご利用いただけます。
JCGプロジェクトの開発成果物であり、【JCG開発成果物利用条件】に同意された場合にのみご利用いただけます。
「JCG開発成果物」は、次の3つの部分から成っており、いずれも tar + gzip 形式で圧縮されたアーカイブファイルになっています。ソースとDOS/V PC上で実行できるオブジェクトを含みます。
※ 上記の「JTRONプラットフォーム」のアーカイブには、「JCG開発成果物」には該当しない ChaiVM, slimrt も含まれています。ChaiVM, slimrt の利用条件については、後述の「JCG実行環境構築用プログラム」の項をご覧ください。
※ 上記の「GUIミドルウェア」のアーカイブには、「JCG開発成果物」には該当しない sysfnt.c なども含まれています(Copyright 表示により区別できます)。sysfnt.c などの利用条件については、後述の「JCG実行環境構築用プログラム」にの項をご覧ください。
ソースについては、後述の「JCGアプリケーション開発環境」を用いることによってこのままコンパイルできるほか(一部の機能を除く)、他のプラットフォームへの移植や改変も可能です。オブジェクトについては、前述の動作環境を揃えていただくことにより、DOS/V PC上での実行が可能です。ただし、オブジェクトは単独で動作するものではなく、JCG開発成果物を呼び出すアプリケーションとリンクしてから実行する必要があります。そのため、オブジェクトは開発環境上のライブラリの形式で提供されます。ソース、オブジェクトとも商用利用が可能で、ロイヤリティも必要ありません。
「JCG開発成果物」のソフトウェアの著作権は、社団法人トロン協会と情報処理振興事業協会(IPA: Information-technology Promotion Agency, Japan)に属します。著作権表示や保証については、【JCG開発成果物利用条件】をご覧ください。
使い方やインストール方法の詳細については、JCGの開発成果物全般に対する取扱説明書、およびアーカイブファイル内の各ディレクトリに置かれた README などの説明書をご覧ください。また、「JTRONプラットフォーム」については、JTRON 2.0 の仕様書も合わせてご覧ください。
「JCG開発成果物」やテストプログラムのオブジェクトをDOS/V PC上で動作させるために必要な、実行環境構築用のプログラムです。「JCG実行環境構築用プログラム」には以下のものがあり、それぞれの利用条件に同意された場合にのみご利用いただけます。
【 JCGENV, libjcg.a 】 |
JCGENVは、BTRON仕様OS「超漢字」上でITRONのアプリケーションを動作させるための、ターゲットマシン側のパッチです。なお、JCGENVをインストールした状態でも、「超漢字」としての動作は問題ありません。 libjcg.aは、μITRON 3.0仕様OS「I-right/V」のタスクのコンテキストからBTRON仕様OS「超漢字」のデバイス管理、ファイル管理、TCP/IPなどの機能を利用できるようにするための、インタフェースライブラリです。libjcg.a は、開発環境(ホストマシン)側にインストールします。 これらのソフトウェアの著作権はパーソナルメディア株式会社に属しており、【JCG関連プログラム利用条件】に同意された場合にのみご利用いただけます。インストール方法については、ENVディレクトリのREADMEファイル、あるいは取扱説明書の第2章をご覧ください。 JTRON, CORBA, GUI のいずれの機能を利用する場合であっても、JCGENV および libjcg.a は必要です。 |
【 ChaiVM, slimrt 】 |
ChaiVMは、JTRONプラットフォームの実行に使用する、評価用のJava Virtual Machine (JVM)です。ChaiVMは、【ChaiVM評価用オブジェクトコード使用許諾書】に同意された場合にのみご利用いただけます。本ソフトウェアの著作権は、Hewlett-Packard Companyに属します。 ChaiVMはライブラリ(libchai.a)の形で提供されておりますが、通常はそれを実行モジュールの形にした slimrt を使用します。slimrt に対しても、【ChaiVM評価用オブジェクトコード使用許諾書】が適用されます。ChaiVM, slimrtとも、再頒布あるいは製品に組み込む場合には、別途 Hewlett-Packard Company とのライセンス締結が必要となりますのでご注意ください。 ChaiVM, slimrtとも、JTRONプラットフォーム のアーカイブの中に含まれており、JTRONプラットフォームの機能を利用する場合にのみ必要です。詳細や使い方については、アーカイブ内の説明書、あるいは取扱説明書の第2章をご覧ください。 |
【 gkbpd 】 |
gkbpdは、GUIミドルウェアの実行に使用するキーボード/ポインティングデバイス(KB/PD)のドライバです。GUIミドルウェアのサンプルアプリケーションのアーカイブの中に含まれており、GUIミドルウェアの機能を利用する場合にのみ必要です。このソフトウェアの著作権はパーソナルメディア株式会社に属しており、【JCG関連プログラム利用条件】に同意された場合にのみご利用いただけます。 |
【 GUIミドルウェアの評価用フォント 】 |
GUIミドルウェアのアーカイブの中には、GUIミドルウェア機能の評価用フォントファイルである src/sysfnt.c が含まれています。また、GUIミドルウェア機能をライブラリ化した libgui.a の中にも、同じフォントが含まれています。 これらのファイルに含まれるフォントの著作権は、パーソナルメディア株式会社に属しており、【JCG関連プログラム利用条件】に同意された場合にのみご利用いただけます。 |
「JCG開発成果物」の上で動作するITRONアプリケーションプログラムに対する開発環境は、「超漢字開発環境」をベースに、「JCGアプリケーション開発環境」を追加することによって構築されます。「JCGアプリケーション開発環境」の実体は、「JCG開発成果物」のオブジェクトをライブラリ化したもの、「JCG実行環境構築用プログラム」、およびJCG用のヘッダファイルです。ヘッダファイル等のインストール方法については、INCLUDEディレクトリのREADMEファイル、あるいは取扱説明書の第2章をご覧ください。
また、ライブラリ化された「JCG開発成果物」および「JCG実行環境構築用プログラム」のインストール方法については、取扱説明書の第2章、あるいはそれぞれのプログラムに対する ReadMe などの説明書をご覧ください。
「JCGアプリケーション開発環境」は、【JCG開発成果物利用条件】および【JCG関連プログラム利用条件】に同意された場合にのみご利用いただけます。
なお、JTRONプラットフォームのJava側のアプリケーションプログラムに対する開発環境は、市販のJava開発環境(JDK 1.1.6)をご利用ください。
JCG開発成果物を利用したサンプルアプリケーションとして、テストおよび評価実験用のプログラムをご提供しています。いずれも、tar + gzip 形式で圧縮されたアーカイブファイルになっており、「JCGアプリケーション開発環境」を用いてコンパイルできます。
「JCGサンプルアプリケーション」の利用条件は「JCG実行環境構築用プログラム」と同じであり、【JCG関連プログラム利用条件】に同意された場合にのみご利用いただけます。
「JCGサンプルアプリケーション」の著作権は、JTRONプラットフォームに対する部分が東芝情報システム株式会社に、組込みCORBAに対する部分が日本電気株式会社に、GUIミドルウェアに対する部分がパーソナルメディア株式会社に属しています。
なお、提供したテストおよび評価実験用のプログラムの実行結果は、あくまでも目安としてのみご利用ください。すなわち、ここでご提供しているテストプログラムが通ったからといって、テスト対象とした項目のすべての動作を保証できるわけではありませんのでご注意ください。
※ 本サイトは、社団法人トロン協会がCD-ROM媒体で提供している「情報家電のための分散ソフトウェアプラットフォームの構築(JCGプロジェクト)」として開発したソフトウェアを,WWW で公開するために再編集したものです。
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